【図解あり】オフサイドとは?初心者でもわかるサッカーのルールをやさしく解説!クイズ形式もあって理解も深まる💡|「2025最新」

サッカー観戦中に「今のなぜオフサイド?」と思ったことはありませんか?
「なんか笛が鳴ってるけど、よくわからない…」
「リプレイを見てもオフサイドかどうかピンとこない」
そんな経験、サッカー初心者ならきっとあるはずです。
サッカーには多くのルールがありますが、その中でも特にわかりづらいのが“オフサイド”。
しかも、VAR(ビデオ判定)の導入でますます細かく・厳密になり、
「オフサイドでゴール取り消し…なんで!?」という場面も頻繁に見かけるようになりました。
この記事では、そんなモヤモヤをスッキリ解消!
初心者でも理解できるように、
- オフサイドの基本ルール
- よくある誤解や勘違い
- 試合での具体的なシーン(図解あり)
- 守備と攻撃の駆け引きとしてのオフサイド
まで、わかりやすく丁寧に解説していきます。

「今までなんとなく流してたルール」が、この記事を読めば きっと“自分の言葉で説明できる” ようになるワン!

この記事にはサッカー用語も出てきますので、わからない用語などが出てきた場合は下記にある関連記事も参考にしてください💡
💡サッカー用語をまとめた辞典機能のある記事はこちら(この記事で出てくる用語もあるのでご参考に📚)

①オフサイドの定義【まずは基本から】
サッカーのルールの中でも特にわかりにくいと言われる「オフサイド」。
まずは、オフサイドの定義をシンプルに押さえておきましょう。
▶ オフサイドとは?
サッカー競技規則の第11条「オフサイド」によって規定されている、攻撃側のポジションに関する反則、およびそれを定めたルールのことを言います。
オフサイドが成立する前提として、攻撃側選手がオフサイドポジションにいることが条件となります。
次の3つの条件をすべて満たすとき、攻撃側の選手は「オフサイドポジション」にいるとみなされます。
✅ オフサイドポジションになる条件
- 相手陣内にいること
- 相手チームの後方にいる選手で「最後から2人目の選手」より前にいること
- 味方からパスなどのボールが出た瞬間に、その位置にいること
図.1 相手陣内(キックオフ時の自陣内と反対側)

図.2 オフサイドポジションとオフサイド判定の例

この状態で、その選手が※プレーに関与した場合に反則(オフサイド)になります。
※ボールをシュート、パス、トラップ、保持する、相手のプレーを妨害するなど
✅ オフサイドライン
相手チームの「最後から2人目の選手」に対し適用される実際には見えないラインのこと。
オフサイドポジションを明確にする為、サッカー中継などでも用いられることがあります。
(図.2の黄色線がオフサイドラインでその線より前方全てがオフサイドポジションとなります)
🔍 もう少し詳しく:なぜ「最後から2人目」なの?
ゴールキーパーが最後の1人目であることが多いですが、必ずしもキーパーとは限りません。
たとえば、GKが前に出ている場合、DF2人が最後の2人目と1人目になります。
つまり、「最後の2人の守備側選手の位置を超えていないか」がポイントです。
⚠ これだけでは反則ではない?
実は、「オフサイドポジションにいただけ」では反則にはなりません。
ボールに関与したり、相手選手のプレーに影響を与えたと判断された場合にオフサイドの反則になります。
❔なぜオフサイドの反則が必要なの?
オフサイドがないと、常にオフサイドポジションで待ち伏せをして、ボールを得ることで得点の機会が格段に増えることからとされています。オフサイドは待ち伏せ禁止のルールと言えます。
②オフサイドになるシーン・ならないシーン【図解で解説】
オフサイドを理解するには、実際のプレーでどんな場面が反則になるのか・ならないのかを具体的にイメージするのが一番です。
ここでは、よくある3つのシーンをもとに、オフサイドの判断ポイントを見ていきましょう。
▶ シーン①:典型的なオフサイドの例
- 攻撃側の選手が、相手ゴール前で「最後から2人目のDF」より前にいる
- 味方選手がその選手に向けてスルーパスを出す
- パスが出た瞬間にすでにその位置にいた → ✅ オフサイド成立!
📌 このケースはもっともわかりやすいオフサイド。
守備側の選手より前にいるだけでなく、パスが出た瞬間にその位置にいたことがポイントです。
先ほどの図.2 オフサイドポジションのシーンです。
▶ シーン②:オフサイドにならない例(同じ位置でもOKな場合・後方からの走り込み)
- 攻撃側の選手がゴール前にいるが、パスを出す瞬間にはDFと並んでいた
- または、パスが出た瞬間は後方から走り込んでいた
この場合、パスが出た瞬間にオフサイドポジションにいなかったので、反則にはなりません。
📌「結果としてDFより前方で受けた」としても、パスが出た瞬間の位置が重要です。
図.3 最後から2人目の選手と並んでいた

図.4 パスが出た瞬間に後方から走りこんでいた

▶ シーン③:オフサイドポジションでも反則にならない例
- 攻撃側の選手がオフサイドポジションにいた
- でも、ボールには関与せず、別の選手がプレーした
図.5 プレーに関与しない①

図.6 プレーに関与しない②

この場合も、“プレーに関与しなかった”と判断されればオフサイドにはなりません。
⚠️ 「そこにいただけ」で反則にはならないのが、オフサイドのややこしいところですね。
💡 判定のポイントまとめ
状況 | 判定 | ポイント |
---|---|---|
パスが出た瞬間、最後から2人目の選手より前にいる | オフサイド | ボールに関与=反則成立 |
DFと並んでいた or 後方から走り込んだ | OK | 出た瞬間が基準 |
オフサイドポジションにいてもボールに関与せず | OK | 実際のプレー参加が鍵 |
次は、オフサイドポジションと反則の違いをさらに深掘りしていきます。
ややこしい「見た目はオフサイドっぽいけど違う」パターンもここで整理しましょう!
③オフサイドポジションとオフサイド判定の違い
サッカーを見ていると「今のオフサイド?」と感じる場面はよくあります。
その原因の多くは、「オフサイドポジション」と「オフサイドの反則」を混同していることにあります。
▶ もう一度おさらい:オフサイドポジションとは?
まず前提として、オフサイドポジションにいること自体は反則ではありません。
以下の条件を満たすと「オフサイドポジションにいる」とみなされます:
- 相手陣内にいる
- 最後から2人目の守備側選手より前にいる
- ゴールに向かってプレーしている側の選手である
この状態に+で「いるだけ」では、まだ笛は鳴りません。
▶ オフサイドの反則が成立する条件
オフサイドポジションにいた選手が、次のいずれかに関与したと判断された場合に反則となります。
- ボールに直接関与したとき
- パスを受ける、ボールに触れる など
- 相手選手のプレーに影響を与えたとき
- キーパーやDFの視界をさえぎった
- プレッシャーをかけた など
- 明らかにボールを取りにいく動きを見せたとき(オフサイドポジションにいることで利益を得たとき)
- リバウンドやセカンドボールへの反応も含む
💡 実際のシーンでの違い
状況 | 判定 | 理由 |
---|---|---|
オフサイドポジションにいるが動かない | オフサイドじゃない | プレーに関与していない |
パスを受けに動く・触る | オフサイド | 関与しているため反則 |
ボールに触らなくても、守備の妨げになる位置にいる | オフサイド | 守備に影響を与えている |
🧠 審判やVARの判断ポイント
- 反則かどうかの判断は、主審と副審が連携して行う
- VARが導入されている試合では、リプレイで細かく検証される
- ボールが出た瞬間や関与の有無をフレーム単位で確認するため、判定が分かれることも
✅ 覚えておこう!
オフサイドポジションに「いること」はOK。
「ボールやプレーに関与したら」オフサイド。
このポイントさえ押さえておけば、試合中に「なぜ今オフサイドだったのか」がグッと見えてくるようになります!
④よくある誤解・勘違い
オフサイドは「一度聞いただけじゃ理解しづらい」と言われるルールです。
ここでは、サッカー初心者がよく抱きがちな勘違いを整理しながら、正しい理解につなげていきましょう。
❌ よくある誤解①:ハーフウェイラインを越えていなくても(自陣内でも)オフサイド?
→ ピッチの中央にある線(ハーフウェイライン)で自陣と相手陣に分けられますが、オフサイドポジションの定義の1つは相手陣内にいることなので間違いです。
実際、自陣(ハーフウェイラインより手前)にいる場合はオフサイドになりません。
ただし、オフサイドポジションの判定は「相手陣内にいること」が前提なので、ハーフウェイラインぎりぎりの位置でのプレーには注意が必要です。
❌ よくある誤解②:最後の選手=ゴールキーパーだと思っている
→ 実は、必ずしもゴールキーパーが最後とは限りません。
オフサイドの判定で重要なのは「守備側の最後から2人目の選手」。
GKが前に出ているときは、フィールドプレイヤー2人が基準になることもあります。
❌ よくある誤解③:スローインやコーナーキックでもオフサイドになる?
→ これは誤解です!
以下のプレー状況では、オフサイドの反則は適用されません:
- スローイン
- コーナーキック
- ゴールキック
つまり、これらのリスタートから直接パスを受けても、たとえオフサイドポジションにいても反則にはなりません。
📌 サッカーのルールには、例外となる状況がいくつかあることも覚えておきましょう。
❌ よくある誤解④:オフサイドポジションからオフサイドラインを戻ってパスを受けてもオフサイドにならない?【戻りオフサイド】
→ パスを受けた時にオフサイドポジションにいなかったとしても、パスが出た瞬間にオフサイドポジションにいる状態ならオフサイドになります。
重要なのは「ボールを受けた位置」ではなく、パスが出た瞬間の位置関係です。
例えボールを受けた位置がオフサイドポジションでなくても、ボールが出た瞬間にオフサイドポジションにいてプレーに関与した場合はオフサイドになります。
この状況は戻りオフサイドとよく言われます。
❌ よくある誤解⑤:相手GKとの1対1の状況でボールを持っている自分よりも後方の味方選手にパスを出して、その選手がプレーに関与したらオフサイドになる?
→⑤のGKとの1対1の状況ではボールの位置がオフサイドラインになるのでオフサイドにはなりません。
図.7 よくある誤解④の図解

図.8 相手GKとの1対1の場面

図8の状況で②の選手がオフサイドポジション(この場合はボールの位置より前方)にいてパスを受けたらオフサイドになってしまいます。
何度も繰り返しますが、オフサイドの反則が適用されるのは、ボールが出た瞬間の位置関係が重要(その瞬間にオフサイドポジションにいたかどうか)です。
✅ 正しい理解で試合観戦がもっと楽しく!
オフサイドのルールは細かくて混乱しやすいですが、誤解しやすいポイントを整理しておくだけでも理解がかなり深まります。
次回の試合では、「あ、これはスローインだからオフサイドじゃないな」といった見方ができるようになりますよ!
⑤実際の試合でのオフサイドの重要性
オフサイドは単なる反則ではなく、試合の流れや戦術に大きな影響を与えるルールです。
ここでは、実際のプレーでオフサイドがどのように関わってくるのか、いくつかの視点から見ていきましょう。
▶ ゴールが取り消される“VARチェックの定番”
近年では、得点が決まった後にVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入し、
「ほんの数センチのオフサイド」でゴールが取り消されるケースも増えています。
📌 攻撃側にとってはショッキングな場面。
📌 守備側にとっては“ギリギリのライン”での駆け引きが勝負になる場面です。
▶ 守備戦術としての「オフサイドトラップ」
オフサイドは、守備側のチームが意図的に仕掛ける戦術にも使われます。
それが「オフサイドトラップ」。
- 最終ラインのDFが一斉に前に出て、相手FWをオフサイドポジションに置く
- タイミングと連携が命
- うまく決まれば大きなチャンスを未然に防げる!
⚠️ ただし、失敗すれば1対1のピンチになるリスクも…。
ロシアW杯で日本代表が魅せたオフサイドトラップ動画

単にオフサイドラインを上げるだけではなく、戻ってプレーをする選手も配置していることから練習時から入念な準備をしていたことが伺えます⚽
▶ 選手や監督の“読み合い”の要素も
- FWは常に「DFラインの裏を取る」ことを狙って動く
- DFは「タイミングよくラインを押し上げる」ことを意識する
この“位置取りの駆け引き”がサッカーの醍醐味のひとつであり、オフサイドがその中心にあります。
▶ 副審の判断力とVARの関係
- 副審(ラインズマン)は、オフサイドを判定する重要な役割を担う
- 肉眼での判断には限界があるため、近年ではVARが導入され精密な確認が可能に
- それでも「どの瞬間のパスか」「誰が関与したか」で意見が分かれる場面も多い
観客席やテレビでは分からなかった“ギリギリのオフサイド”が、リプレイで明らかになる場面は多く、
ルールの知識があるとより深く試合を楽しめます。
✅ 観戦ポイント:オフサイドは見えない攻防

オフサイドは「ゴールを守るためのルール」であると同時に、
「駆け引きや連携を楽しむルール」でもあります。
次にサッカーの試合を観るときは、ぜひ「DFラインとFWの位置関係」や「副審の動き」にも注目してみてください。
きっと、サッカーの奥深さをもっと感じられるはずです!
⑥ℚこれはオフサイド?オフサイドじゃない? オフサイド判定クイズℚ
ℚ.次の4つのクイズに対してオフサイドかオフサイドではないのか考えてみてください💡(解答はまとめパート最後)
①クイズ難易度★☆☆☆☆ 1
コーナーキックの時に図のような位置関係で①の選手がシュートを打った。

②クイズ難易度★★☆☆☆ 2
①の選手がシュートを打ったがキーパーがはじいて、こぼれ球を②の選手がシュートし、ゴールが決まった

③クイズ難易度★★★☆☆ 3
①の選手が水色矢印の方向にパス。②の選手は走りこんで④の位置でパスを受けた。その際、③の選手は自分はオフサイドポジションにいることに気づいていたためプレーに関与しなかった。

④クイズ難易度★★★★☆ 4
①の選手がオフサイドライン裏のスペースにパス。②の選手は走りこんで③の位置でトラップし、④の位置までドリブルをして⑤の位置にパスを出した。そこで①の選手は走りこんで⑤の位置でパスを受けた。

⑦【まとめ】オフサイドは“守備と駆け引き”のルール
サッカー初心者にとって、最初の壁になりやすいオフサイドルール。
でも、ポイントさえ押さえればシンプルな“位置とタイミングのルール”だとわかります。
✅ おさらいポイント
- オフサイドは「相手陣内で最後から2人目のDFより前にいて、プレーに関与したとき」に成立
- オフサイドポジションにいるだけでは反則ではない
- スローイン・コーナー・ゴールキックではオフサイドにならない
- DFとFWの駆け引き=“見えない攻防”がサッカーの醍醐味
- VARでの細かい判定が、試合のドラマをさらに深めている
🧠 知ってるだけで観戦がもっと楽しくなる!
ルールを理解すれば、テレビ観戦やスタジアムでの試合もまったく違って見えてきます。
「あ、今のオフサイドだ!」と自信をもって言えるようになると、
ただの観戦が“読み合い”を楽しむ時間に変わっていきます。
ℚオフサイド判定クイズの解答&解説はこちら
①解答:オフサイドではない
解説:コーナーキックの時にはオフサイドの反則は適用されません。
②解答:オフサイド
解説:①の選手がシュートを打った時、②の選手はオフサイドポジションにいて利益を得たと判断されるため。
③解答:オフサイドではない
解説:まず、図の状況でオフサイドラインはハーフウェイラインになります。①の選手がパスを出した瞬間、②の選手はオフサイドが適用される相手陣内ではなく自陣内にいるのでオフサイドにはなりません。また、③の選手はオフサイドポジションにいるもののプレーに関与しなかったのでこちらもオフサイドにはなりません。
④解答:オフサイドではない
解説:①の選手がパスを出した瞬間、②の選手はオフサイドポジションではありません。また③、④の状況は相手GKと1対1の状況を作り出していて、⑤の位置でボールを受けた①の選手はオフサイドラインのボールの位置より後方にいることからオフサイドにはなりません。
💡サッカー用語をまとめた辞典機能のある記事はこちら(この記事で出てきた用語もあります)



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