フィールドを知ればサッカーがもっと面白い!「競技のフィールド」の奥深い世界|競技規則第1条

目次

①世界共通の舞台、サッカーフィールドの奥深い世界へようこそ!

サッカーを観ていると、ピッチの上をボールが転がり、選手たちが走り回る。
ただ、それだけに見えるかもしれません。

でも実は、そのフィールドには1本の芝、1本のライン、1つのマークにまで意味があり、厳密なルールに基づいて作られているのです。

この記事では、サッカーの競技規則「第1条:競技のフィールド」を深掘りして、

  • フィールドの大きさや形の理由
  • 各エリアの意味
  • 芝や地面の種類
  • 知っておくと得する豆知識
    まで、わかりやすく解説します!

知れば、観戦がもっと楽しくなること間違いなし!
さっそく、ピッチの世界へ飛び込んでみましょう。

② 基本ルール:フィールドのサイズと形状

📏 フィールドの形はなぜ長方形?

サッカーのフィールドは必ず長方形でなければなりません。
これにはいくつかの理由があるとされています。

①サッカーがルール化された初期の段階で、長方形フィールドが採用され、現在まで受け継がれてきた。

②攻撃側と守備側がそれぞれ有利にも不利にもなりすぎないバランスの取れた状況を生み出しやすい。

③縦方向と横方向の両方の動きを促し、戦略的な展開を可能にできる。

④ドリブル、パス、シュートなど、さまざまなダイナミックなプレーを可能にでき、競技の面白さを高めてくれる。

⑤観戦席からフィールド全体を見渡しやすく、試合の状況を把握しやすいという利点になる。

エイト

個人的には④と⑤に重要性を感じます。人間の能力(ボールを蹴って飛ぶ距離、全速力で走れる距離など)や観戦のしやすさなどを計算し、プレーしても見ていても楽しくバランスの取れた競技として構築されているのではないでしょうか。

📐 フィールドの大きさは決まっているの?

はい、決まっています!
ただし、ある程度の幅があります
ローカルの試合か国際試合かで規定も変わるので注意が必要です。

⚽ 一般の試合の場合

  • 長さ(タッチライン):90m 〜 120m
  • 幅(ゴールライン):45m 〜 90m

🌏 国際試合の場合

  • 長さ(タッチライン):100m 〜 110m
  • 幅(ゴールライン):64m 〜 75m

なお、FIFAは、ワールドカップ、オリンピック等の競技のフィールドの大きさを105m×68mと定めていることから、このサイズが一般的なフィールドサイズとなっています。

エイト

長さが幅よりも必ず長いことが条件です。
つまり、90m×90mの「正方形」はNG!

🏟️ フィールドの境界線の幅は?

フィールドを囲む線(タッチラインやゴールライン)は、線の幅も含めてフィールドの一部です。
線の幅は最大12cmまでと定められていて、全て同じ太さで描かれるのが基本です。

🧭 ゴールの設置方向は?

競技規則としては「南北に設置すべき」という義務はありませんが、太陽の位置や風の影響を考慮して、

可能であれば南北方向にゴールライン、ゴールを設置し、メインスタンドを西側に設置するスタジアムも多いです。

日本代表の国際試合が行われることも多い、浦和レッズの本拠地、埼玉スタジアム2002もこのようなスタジアムの1例となっています。

③ フィールドの各エリアの名称と役割

サッカーのフィールドは、ただの「長方形の芝生」ではありません。
プレーのルールや戦術に直結する様々なエリアが線で区切られ、それぞれに重要な意味があります。
ここでは主要なエリアと役割を解説します!

🥅 サッカーゴール

サッカーゴールは、試合で得点を決めるための重要な設備です。
ゴールはフィールドの両端、ゴールラインの中央に設置され、横幅7.32メートル、高さ2.44メートルの長方形の枠で構成されます。
白く塗られた2本の垂直なポスト(ゴールポスト)と、それらをつなぐ水平のバー(クロスバー)、そして後ろに取り付けられたネットでできています。

ボールがゴールラインを完全に越え、ゴール枠内に入ると得点となります。
ゴールは試合の花形であり、ルール上も安全性や寸法が厳密に定められています。

ゴールポスト、クロスバーの幅は12cm以下でラインの幅と同様となっています。

🥅 ゴールエリア(ゴールキックエリア)

ゴールの前にある、幅18.32m・奥行き5.5mの横長四角形のエリアです。

  • ゴールキックは、このゴールエリアのどこからでも蹴ることができます。

💡ゴールエリアと関連深いゴールキック完全ガイドの関連記事はこちら↓

🟥 ペナルティエリア

ゴールエリアの外側にある、幅40.32m・奥行き16.5mの大きな四角形のエリアです。

  • ゴールキーパーが手を使える範囲です。
  • ファウルが起きた場合、この中で守備側が反則するとPK(ペナルティキック)が与えられます。

💡ペナルティエリアと関連深いペナルティキック完全ガイドの関連記事はこちら↓

⚪ ペナルティマーク

ペナルティエリアの中、ゴールから11mの位置にある小さな白い点です。

PKの際にボールを置くポイントです。

🌓 ペナルティアーク(Dゾーン)

ペナルティマークの外側に描かれた半円です。

  • PKの際、キッカー以外の選手が9.15m以上離れるための基準線です。
  • PK時以外は特に影響しません。

🟡 センターサークル・ハーフウェーライン

フィールド中央にある半径9.15mの円です。

キックオフの際、ボールから9.15m以上離れるための基準です。

🔷 コーナーアーク

フィールド四隅にある1/4円のスペースです。

コーナーキックを蹴る際にボールを置くエリアです。

💡コーナーアークと関連深いコーナーキック完全ガイドの関連記事はこちら↓

🚩 タッチラインとゴールライン

  • タッチライン:フィールドの長い辺の線。ボールが完全に越えるとスローイン。
  • ゴールライン:短い辺の線。ボールが越えるとゴールキックまたはコーナーキック、またはゴールが認められる。

これらのエリアの意味を知っておくと、ファウルの判定や戦術の意図がよりわかりやすくなります。

④ 芝生や地面の種類

サッカーのフィールドは、どこも同じに見えるかもしれませんが、実は「ピッチの種類」にも規定や特徴があります。
ピッチコンディションは試合の質や選手のパフォーマンスに大きな影響を与える重要な要素です!

🌱 天然芝(ナチュラルグラス)

もっとも一般的で伝統的なフィールド。

  • 柔らかく、選手の足腰に優しい。
  • 雨が降ると滑りやすくなり、ボールも止まりやすい。
  • メンテナンス(芝刈り、水やり、エアレーションなど)が大変。
  • 一部の国際試合やトップレベルでは天然芝が推奨される。

🧪 人工芝(シンセティックターフ)

人工的に作られた芝。

  • 天然芝に比べてメンテナンスが楽。
  • 雨でも水たまりができにくい。
  • 硬く、衝撃が大きいためケガのリスクが指摘されることも。
  • FIFAの認定基準(FIFA Quality / Quality Pro)を満たしたもののみ国際試合で使用可能。

🌳 ハイブリッド芝

天然芝に人工繊維を混ぜ込んだもの。

  • 天然芝の柔らかさと人工芝の耐久性を兼ね備える。
  • プレミアリーグやチャンピオンズリーグのスタジアムで多く採用。
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昔は土のピッチも多かったですが、今はサッカー強豪校の多くは人工芝やハイブリッド芝のピッチを保有し、恵まれた環境が多くなってきていますよね!

🧽 ラインの描き方も重要

芝に描かれる白線もルールの一部。

  • ラインはペンキなどで芝の上から描く。
  • 線の幅はすべて最大12cmで統一される。
  • ラインが消えかかっている場合、審判が試合前に修正を求めることも。

👟 地面の種類によるプレーの違い

  • 天然芝はボールが止まりやすく、ドリブル向き。
  • 人工芝はボールが速く転がり、パスのスピードが出る。
  • 選手によってはスパイクの選び方も変わる(FG・AG・SGなど)。

地面の種類まで理解すると、なぜ選手や監督がピッチにこだわるのかが見えてきます!

⑤知っておきたい豆知識

競技規則第1条を読み込むと、「なぜこうなっているの?」という疑問がわく部分もあります。
ここでは、知っているとちょっと得するフィールドにまつわる豆知識をご紹介します!

🎯 なぜセンターサークルは半径9.15m?

これはボールから相手選手が9.15m以上離れなければならないというルールに基づいています。
サッカーでは、FK(フリーキック)やPKの時もこの距離を基準にするため、センターサークルも半径9.15m(10ヤード)で描かれています。ペナルティアークも同様の意味合いで設けられています。

🥅 ゴールポストの色や形に規定はあるの?

ゴールポストやクロスバーは「白でなければならない」と規定されています。
また、断面は正方形、長方形、円形、楕円形のいずれかですが、一般的には安全面と視認性から「丸型(円形)」が多いです。

⛰️ 高地のフィールドでは?

標高が高いスタジアム(ボリビアのラパスなど)では、空気が薄くボールがよく飛び、選手も息苦しくなるため、ホームアドバンテージが強くなります。
FIFAが問題視した時期もありましたが、現在も高地での試合は許可されています。

🏴サッカーピッチの芝の色が均等に変わっているのはなぜ?

サッカーのピッチを見ると、縞模様のように濃い緑と薄い緑が交互に並んでいます。
これは芝の刈り方による光の反射の違いで生まれる模様です。

芝を刈るとき、芝刈り機のローラーが芝を一定方向に寝かせながらカットします。
芝がこちら側に寝ている部分は光を吸収しやすく濃い緑に見え、反対に向こう側に寝ている部分は光を反射して明るい緑に見えるのです。

つまり、芝の色が違うのではなく、光の当たり方と反射による視覚的な効果によるものです。
この縞模様は見た目を美しくするだけでなく、ラインの視認性も高める役割があり、オフサイドラインの基準を容易にしている役割もあります。

💡オフサイドのルールを図解や動画でわかりやすく解説した記事はこちら↓

🚩 コーナーフラッグにも規定がある?

コーナーフラッグはコーナーアークのピッチ四つ角部分に設置されますが、高さ1.5m以上で先端が鋭くないものとされています。
強風でも倒れにくく、選手がぶつかってもケガをしにくい設計がされています。

こうした豆知識を知っていると、観戦の時に「おっ、ここは太陽光の影響に配慮したスタジアムだ!」なんて小ネタを披露できますし、サッカー談義のネタにもなります!

⑥見れば見るほど奥深い、フィールドの魅力総まとめ

サッカーのフィールドは、ただの「芝生の長方形」ではありません。
その大きさ、形、ラインの1本1本、エリアの配置、芝の種類まで、すべてが公平で安全な試合を実現するために定められたものです。

規定を知ることで、
✅ なぜこのエリアで笛が鳴ったのか?
✅ なぜこのスタジアムはこんな設計なのか?
✅ なぜフィールド整備に時間をかけるのか?
など、今まで「なんとなく見ていた」部分が、より深く理解できるようになります。

また、観戦やプレーの際にちょっとした豆知識を披露できれば、サッカー仲間との会話も盛り上がります!

サッカーはルールを知るほど、見え方も、楽しさも、深まるスポーツです。
ぜひ、これを機にフィールドの魅力にも注目してみてください!

💡初心者も経験者もこれ一択!サッカー用語をまとめた辞典機能のある記事はこちら↓(この記事で出てきた用語もあります)

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