5月24日(土)から全国各地で開催される日本サッカー界の伝統ある大会第105回「天皇杯」。プロ・アマ問わず出場できるこの大会では、たびたび“ジャイアントキリング”と呼ばれる番狂わせが生まれてきました。本記事では、その中でも特に歴史に残る4つの奇跡を紹介します。
筑波大学(2017年)|大学サッカーがJクラブを連破した衝撃
◾️大学サッカー界のタレント集団
三笘薫を擁し、当時大学サッカー界最強の呼び声も高かったチームには、中野誠也、山川哲史、高嶺朋樹などベンチ入りメンバーの内11名が後のJリーガーとなるタレント集団として天皇杯に臨みました。
◾️ベガルタ仙台撃破から始まった快進撃
2017年、筑波大学は1回戦でJ3・Y.S.S.Cと対戦、2-1で勝利すると2回戦は当時J1・ベガルタ仙台と対戦。プロ相手に一歩も引かず、三笘の2ゴールなど見事3-2で勝利を収めました。この試合でサッカー界では三笘薫の認知度が高まったのではないでしょうか。
◾️アビスパ福岡にも勝利、ベスト16進出
3回戦では当時J2・アビスパ福岡を2-1で破り、ベスト16進出を果たします。大学生チームがプロクラブを連破した衝撃は、日本サッカー界に大きなインパクトを与えました。
いわきFC(2017年)|“フィジカルモンスター”がJ1クラブに挑んだ日
◾️札幌を5-2で粉砕した衝撃
同じく2017年、福島県1部リーグのいわきFCが当時J1・北海道コンサドーレ札幌と対戦。結果は延長の末5-2の快勝。走力と球際の強さでプロを圧倒し、“フィジカルモンスター”という異名を全国に轟かせました。
◾️独自の育成・戦術哲学
アンダーアーマーの日本正規事業者であるドーム社と連携し、筋力と走力を徹底的に鍛えた育成スタイル。鍛え抜かれた肉体と戦術理解でプロを凌駕しました。
◾️その後の躍進
3回戦では当時J1の清水エスパルスに惜しくも破られたものの、コンサドーレ戦の勝利を機に、いわきFCはJリーグ入りへと一気に加速。現在ではJ2に所属し、“いわき革命”の先駆けとなりました。
松本山雅FC(2009年)|アマチュアがJ1の強豪を倒した歴史的番狂わせ
◾️浦和レッズ撃破の大金星
2009年、当時北信越1部リーグ所属の松本山雅FCが、2007年アジア王者、J1の強豪・浦和レッズと2回戦で対戦。結果は2-0で山雅の勝利。冷静な試合運びと、組織的守備で1点を守り抜く“山雅スタイル”が確立された瞬間でした。
◾️地域に支えられたクラブ
地元サポーターやボランティアに支えられた手作りのクラブが、Jの頂点に立つチームを破るという構図が、多くのファンの心を掴みました。
◾️クラブの成長物語
この試合をきっかけにJリーグ参入、2014年にはJ1昇格も果たし、天皇杯の一勝がクラブの歴史を変えたといっても過言ではありません。
市立船橋高校(2003年)|高校王者がJ1王者にジャイキリ寸前の歴史的1戦
◾️高校サッカー界のタレント集団
2002年の全国高校サッカー選手権を制し、2003年には初の全日本ユース優勝したチームはカレン・ロバート、増嶋竜也が中心メンバーで、ベンチ入りメンバーの内、後のJリーガーが7名誕生しています。市立船橋の育成力と組織力が全国に証明された大会となりました。
◾️ザスパ草津・阪南大学を撃破
1回戦で当時JFL参入を決めたザスパ草津に1-0で勝利。さらに2回戦では阪南大学を1-0で破り、高校サッカーチームの躍進に全国が騒然となりました。
◾️横浜Fマリノスと互角の勝負
3回戦では当時のJ1王者・横浜Fマリノスと対戦。2-2で延長・PK戦までもつれる死闘を演じ、惜しくも敗れましたが、ジャイアントキリング寸前まで追い詰めた歴史的1戦は今でもサッカー界での語り草となっています。
2025年天皇杯のトーナメント表

引用元:日本サッカー協会
📝まとめ:天皇杯の魅力は“何が起こるかわからない”ところにある
天皇杯では、下のカテゴリー挑戦者がJクラブに勝利する「奇跡」が毎年のように生まれます。勝敗だけではない、背景にある物語こそが多くのファンの心を掴むのです。
今年はどんなジャイアントキリングが生まれるのか?あなたの記憶に残る“番狂わせ”もぜひコメントで教えてください!
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