【スリリングな展開!】見るのも蹴るのも楽しくなる!ペナルティキックの基本と極意|動画やイラストで視覚的にも覚えやすい💡

手に汗握る攻防:ペナルティキック
サッカーの試合で、最も緊張感が高まる瞬間——それがペナルティキック(PK)です。
11メートル先のゴールに向かって放たれるたった1本のキックは、試合の流れを大きく変え、勝敗を決めることさえあります。
「PKっていつ発生するの?」「蹴るときのコツは?」「PK戦とどう違うの?」
そんな疑問や不安を持つ方のために、この記事では ペナルティキックのルール・蹴り方・心理戦・名シーン・Q&A ・クイズまで、わかりやすく解説します!
観る側も蹴る側も、もっとサッカーを楽しめるようになるはずです。
さぁ、一緒にPKの魅力を学びましょう!
② ペナルティキックとは?
📖 定義とルール
ペナルティキック(略してPK)は、サッカーで最も得点チャンスの大きいプレーのひとつです。
試合中、守備側の選手が 自陣のペナルティエリア内 で反則を犯した場合に、攻撃側に与えられます。
キッカー(蹴る選手)は、ゴールから 11メートル 離れた「ペナルティマーク」にボールをセットし、GKと1対1で対決します。
他の選手は、は全員ペナルティエリアの外に出て(9.15m以上離れる)、ボールが蹴られるまで侵入してはいけません。

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📌 いつ発生する?(全てペナルティエリア内)
- タックルで相手を倒した
- 手や腕でボールに触れる(ハンド)
- 相手の進行を妨害した
…などの反則が、ペナルティエリア内で起きた場合に発生します。 - ペナルティエリア内の反則でも、その内容によっては間接フリーキックとなる場合もあります。
↓反則の種類や間接フリーキックの詳しい解説記事はこちら↓

※赤いエリア内での該当反則が対象です。

🔄 PK戦とは?
試合が引き分けのまま決着がつかない場合、勝敗を決めるために行われるのが「PK戦」です。
通常のPKと同じルールで、攻撃側と守備側が交互に蹴り合い、5人ずつの合計得点で勝敗を決めます。
それでも決まらない場合はサドンデス(1人ずつ順番に蹴り、決着がつくまで続ける)になります。
PK戦は「勝敗を決める特別なルール」であり、試合中に与えられるペナルティキックとは目的が異なります。
📝 覚えておくポイント
✅ キッカーはボールを1度だけ蹴る権利があり、ボールが前に動いたらプレー開始。
✅ ゴールキーパーはボールが蹴られるまでゴールライン上から離れてはいけない(最近は片足がライン上に残っていればOK)。
✅ 直接ゴールを狙えるのが特徴で、誰が蹴るかはチームの選択に任される。
③ ペナルティキックの蹴り方
🏃♂️ 基本の蹴り方
ペナルティキックは、ゴールキーパーと1対1の真剣勝負。
シンプルな場面に見えますが、助走・蹴るタイミング・コースの選び方 で結果が大きく変わります。
✅ ステップごとのポイント
① ボールをセットする
- ペナルティマークの上に、しっかりと安定するようにボールを置きます。
- ボールの向きやピッチ(芝や土)の状態も確認しておくと安心。
② 助走を取る
- 2~5歩くらいの短めの助走が基本。
- 長すぎるとタイミングがずれやすい。
③ キーパーを見る or 狙いを決める
- キーパーの動きを見て蹴るか、あらかじめ狙うコースを決めておく。
- 視線や体の向きでキーパーを惑わせるのもテクニックです。
④ 足の当て方(キックの種類)
- インステップキック:威力重視(強いシュート)
- インサイドキック:正確さ重視(コース狙い)
- アウトサイドやチップキック:フェイントをかけたいとき
🎯 狙うコースの考え方
コース | 特徴 |
---|---|
左・右隅(低い位置) | 成功率が高く、安全策として人気 |
上の角(サイドネット) | 決まればカッコいいが難易度高 |
真ん中 | キーパーが飛ぶ前提なら有効(ただし読まれると止められる) |
💡 成功のコツ
- 迷わず決め打ち!(蹴るコースを決めておく)
- キーパーをギリギリまで見て判断!(タイミングで揺さぶる・GKが早く動いたら逆の方に蹴る)
- ルーティンを持つと安心!(深呼吸・一定の助走など)
プレッシャーに勝つには、技術だけでなく「自信」と「冷静さ」や「気持ちで負けない」がカギになります。
④ ペナルティキックの心理戦
🧠 キッカーとキーパーの心理戦
ペナルティキックは、技術だけでなく心理戦が勝敗を左右します。
キッカーとゴールキーパー、それぞれの心の駆け引きがとても重要です。
(PKの成功率はおよそ70%程度と言われていますが、その時の状況により確率は変動します)
😰 キッカーの心理
キッカーは「決めて当たり前」というプレッシャーと戦うことになります。
特に試合終盤やPK戦では、観客の視線や試合の重圧がのしかかります。
キッカーの心理戦のポイント:
- コースを決め打ちするか、キーパーの動きを見るか決めておく
- ルーティン(呼吸、助走、視線の置き方)でリラックスする
- 過去の成功体験を思い出して自信を持つ
🧤 キーパーの心理
キーパーは「止められなくても責められにくい」立場ですが、だからこそ思い切った駆け引きができます。
キーパーの心理戦のポイント:
- キッカーの目線や体の向きを観察して動きを予測する
- 早めに動くのか、ギリギリまで我慢するのか戦術を決める
- 自分の存在感(声や動き)でキッカーを揺さぶる
💡 メンタルと駆け引きの勝負!
PKの場面では、技術的な準備はもちろん、メンタルの強さと駆け引きが勝負のカギ!
「自信を持つこと」と「準備してきたルーティンを信じること」が、成功への近道です。
⑤ 名シーン・名選手のPK
🌟 歴史に残る名シーン
ペナルティキックは、数々のドラマを生んできました。
ここでは、記憶に残る名シーンをいくつか紹介します。
⚽ ブラジル VS イタリア(1994年W杯決勝PK戦3-2)
イタリアのバッジョは決めなければ敗戦という場面で放ったPKがクロスバーを越え、ブラジルが優勝。名手・バッジョが外し、PKの重圧の大きさを物語る象徴的なシーン。
⚽ 日本 VS ヨルダン(2004年アジアカップ準々決勝PK戦4-3)
日本は1人目の中村俊輔と2人目の三都主もペナルティマーク付近のピッチ状態が悪いことから足を取られ、PKを外す苦しい展開。そこでキャプテンの宮本がPKの場所を反対側のゴールで行うことを要求。最終的には審判団から認められ変更。そこから悪い流れが一変し、GK川口も神セーブを連発。見事日本は勝利を収めた。PK戦の短い時間でもドラマチックな展開が記憶に残った戦いでした。
⚽ 帝京長岡 VS 旭川実業(2019年第97回高校サッカー選手権全国2回戦PK戦17-16)
全国高校サッカー選手権大会史上最長のPK戦と言われる1戦。総勢38人がキッカーとなったが帝京長岡が17-16で旭川実業を破りました。ちなみに最長PK戦の2位は1987年の室蘭大谷vs宇都宮学園の総勢30人となる15-14での決着。3位は2024年の札幌大谷vs寒川の総勢28人となる12-11での決着と不思議なことに北海道代表のチームがランクインしています。地方大会の最長は2010年福岡大会決勝の九州国際大付属vs東福岡の総勢44人での21-20と言われています。
👑 PKが印象的な名選手
元日本代表 遠藤保仁
コロコロPKと言われた超低速キックでいとも簡単に決めているように魅せていた遠藤選手はとても印象的でした。
名選手であってもPKは難しいし、名場面になることも多いプレーです。
緊張感の中で決める選手の強さや、失敗を乗り越える姿もまた、サッカーの魅力のひとつです。
⑥ よくある疑問Q&A
❓ Q1. もしキッカーが失敗したらどうなるの?
ボールがゴールに入らなければ得点にならず、プレーは続行されます。
キーパーが弾いた場合やポストに当たった場合、ボールが生きていれば他の選手がプレー可能です。(PK戦ではその場で終了)
❓ Q2. キーパーが早く動いていたら?
キーパーはボールが蹴られる前にゴールラインから前に出てはいけません。
出ていた場合、主審の判断でPKがやり直しになることもあります。
❓ Q3. PK戦と通常のPKは何が違うの?
通常のPKは試合中の反則に対する罰則です。
PK戦は、試合の勝敗を決めるための特別ルールで、交互に5人ずつ蹴り、決着がつかなければサドンデスになります。
❓ Q4. 誰が蹴ってもいいの?
はい、チームの中から誰が蹴るかは自由に選べます。
ただし、キックする選手は明確にする必要があります。
❓ Q5. 直接ゴールを狙わずパスしたら反則?
実はルール上OKです!
味方にパスして(前方に転がせばOK)シュートさせる「2人でのPK」は合法ですが、高度な連携が必要で難易度が高いです。
❓ Q6. キッカーはキックフェイントをしていいの?
助走段階でのフェイントは認められていますが、ボールを蹴る間際のキックでは禁止となっています。(キックフェイントの禁止)
💡 補足
・ルールは時々変わることがあるので、最新のFIFAルールを確認するのがベストです。
・心理戦や駆け引きも、サッカーの醍醐味のひとつ!
⑦こんな場面はどうなるの? PKにまつわるクイズℚ
ℚ.次の4つのクイズに対して〇か✖で答えを考えてみてください💡(解答はまとめパート最後)
※PKなのかPK戦なのかもでも状況が変わることがあるのでよく考えてみてください。
①クイズ難易度★☆☆☆☆ 1
ペナルティエリアの外でファウルを取られPKとなった。
②クイズ難易度★★☆☆☆ 2
GKはPK開始時にボールの目の前に立っていても良い
③クイズ難易度★★★☆☆ 3
PKでキックしたがキーパーにはじかれたボールを再度蹴ってゴールを決めた。
④クイズ難易度★★★★☆ 4
PK戦でキックをしたボールがゴールポストに当たり、上空に飛んでいってPK失敗と思われたが、回転のかかったボールが落ちてきてそのままゴールに入ってPK成功となった。
⑧ペナルティキックの醍醐味を楽しむ
ペナルティキックは、サッカーの中で最も緊張感のあるシーンのひとつです。
シンプルに見えて、技術・心理・駆け引きが絡み合う、奥深いプレーでもあります。
試合中に与えられるPKは、反則を罰するためのもの。
一方で、PK戦は勝敗を決める特別ルールとして、さらにドラマチックな舞台になります。
キッカーもキーパーも、大きなプレッシャーの中で最高のパフォーマンスを発揮するためには、日頃の準備と強いメンタルが不可欠です。
この記事を通して、PKのルールやコツ、名シーンを知り、見る側も蹴る側も、もっとサッカーの魅力を楽しんでいただけたら嬉しいです!
さぁ、次はあなたもピッチに立つ気持ちで、PKの駆け引きを楽しんでみてください😉✨
PKクイズの解答&解説はこちら
①解答:×
解説:PKになるのはペナルティエリア内の反則です。①の場合は反則があった地点からの直接FKとなります。
②解答:×
解説:GKはPK開始時にはゴールライン上にいなければなりません。
解説:試合中のPKでは認められますが、PK戦の場合はGKにはじかれた時点(そのままゴールに入らなければ)でPK失敗となります。
④解答:〇
あまり見ない光景ですが実際に起きた場合はPK成功となります。
💡サッカー用語をまとめた辞典機能のある記事はこちら(この記事で出てきた用語もあります)



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